Ciとは?  会長挨拶  協会設立趣旨
★ 設立趣旨 ★
設 立 趣 旨 書

NPO法人マスターインストラクター協会
設立代表者 宇良辰雄

 スクーバダイビングは、他のスポーツ人口に比較して死亡事故が異常に多いにもかかわらず、事故対策が不十分です。
ダイビングの楽しみ方は、バディと呼ばれる一緒に潜る相手と、二人一組となって自由に潜る方法と、インストラクターやガイドがグループを引率して潜る方法があります。
いずれにしてもレジャー活動というものは、自己責任が大前提となります。
海外で行われているファンダイビングは、グループ潜水においてもバディを決めて二人一組となり、海中で自分自身とバディに対して、互いに安全を確保しながら自己責任で活動するのが基本です。またダイバーとしてバディの安全に対しても責任を持つものです。そのためにオクトパスなどの予備の呼吸源を装着してその使い方を練習するのです。
インストラクターやガイドの役割は、ダイバーが海中を迷わないための道案内で、ダイバー自身の安全確保まで依存するものではありません。
一方、日本の現状は海外とは大きくかけ離れ、インストラクターやガイドの管理下で潜ると安全であるかのように思わされる指導がなされています。その結果、自立心が芽生えず、依頼心ばかりが増幅され、安全であるはずのインストラクターやガイドの管理下での死亡事故が毎年数十人ものダイバーが犠牲になっています。
インストラクターやガイドと一緒に潜ると、安全だと思わされているダイバーの犠牲者は撲滅しなければなりません。

スクール中の実習では、インストラクターと受講生は向かい合って指導を受けますので、緊急時にもすぐに対応が可能です。

しかし、ファンダイビングではインストラクターがガイドを行うときは進行方向を向きまます。
ガイドの後ろについて泳ぐダイバーは、ガイドの視野から外れ死角になりますので、水中での滞在時間のほとんどが死角の時間となっています。                                                           それなのに、インストラクターやガイドと一緒に潜ると安全だと思わされること自体がおかしいのです。
グループ潜水の場合でも、自分の安全は自分で確保でき、バディ(一緒に潜る相手)に対しても、互いに安全を確保できる世界基準に達するダイバーの育成が急務です。
当協会は地元に精通したインストラクターを養成し、そのインストラクターが自己責任に基づいたダイバーの育成を行うことで、ダイビングから死亡事故を減少させることを社会的使命としております。
ダイビングから死亡事故を減少させるには、プロフェッショナルの意識を変革させなければなりません。

プロフェッショナルであるダイビングショップ&ダイビングリゾートの責任者をはじめ、所属するインストラクターへの考え方を、消費者観点から時代に沿ったものするために、ダイバーの自己責任能力を向上させるための知識や技術を普及させることによって、広く公益に寄与するものです。